希望1


<ミディール>

【おじいさん】
「ほい。こんにちわ、べっぴんさん。ここは、ミディール。のどかな温泉村じゃよ」
「わしらのような年寄りがのんびりくらすにはうってつけの場所じゃて」
「どうも外では、なにやら大変なことになっとるらしいが まだここは静かなもんじゃよ」

 

<ティファ、のら犬を見つける>

ティファ
「どうしたの、おまえ? ひとりぼっちなの?」
「見失っちゃったのね 大切なだれかを……? バカだね……」

<すると、すぐ近くで話し声が聞こえる>

【住民A】
「……もう一週間にもなるかの 海岸にうちあげられた…… あの、ツンツン頭の若いの……」

【住民B】
「ああ、ムゴイこっちゃが…… でも、ありゃどうも変だで…… どでかい長剣、にぎりしめて……」
「なんや不吉な気がするんや。なんちゅうても、ほれ……あの、ふしぎな青い目……」

ティファ
「えッ!?」
「ちょ……ちょっと待ってください!! いま、なんて!?」
「すみません! いまの話の若い人って……もしかして……」

【住民A】
「ああ……この先の海岸で 村の者が見つけたんじゃよ……。もう一週間ほど前のことじゃ」

【住民B】
「うん、かわいそうに……。ありゃ、かなり遠くから流されて来たんやで……」

ティファ
「クラウドよ!! まちがいない!! クラウドだわ!!」

シド
「へっ、やったな、ティファ」

ケット・シー
「よっしゃ、大当たりや!」

ティファ
「それで、その人は!? 無事なんですか!? いま、どこに……!?」

【住民A】
「ああ……この先の…… ほれ、その治療所に……」

ティファ
「生きてる……!」
「クラウドが……クラウドが生きてる!!」

<ティファ、駆け出す>

ティファ
「クラウド……!!」

ケット・シー
「ちょっと待って〜や!」

 

<治療所>

ティファ
「クラウド!?」

ドクター
「おやおや。そんなにあわてて メテオでも降って来たかね おじょうさん?」

ティファ
「すみません、どうやら友人が こちらでお世話になってるらしいと聞いたもので……」

ドクター
「友人……?」
「ああ……! あの若者のことか!?」
「安心なさい。君の友人なら、となりの部屋だよ。ただ、まだ具合が……」

ティファ
「こちらですか?」
「失礼します!」

<ティファ、すぐさまクラウドのもとへ>

ティファ
「クラウド……!?」

<そこには、車イスに座っているクラウドがいた>

ティファ
「ああ……クラウド!! よかった、無事だったのね!?」
「……!?」
「クラウド……?」

クラウド
「う……ああ……?」

ティファ
「ど……どうしたの……クラウド……?」

クラウド
「あ……。ぐげ……?」

ティファ
「クラウド! どうしちゃったの……!?」

ドクター
「魔晄中毒だよ……。それも、かなり重度の、ね……」
「どうもこの若者は 強烈な魔晄エネルギーに長時間さらされたようだな」
「おそらく、自分が誰なのか 自分がいまどこにいるのかすら 理解していないだろう……」
「かわいそうだが、君の声もとどいてはいまい……。本当の彼は別の場所にいるんだ」
「誰もいったことがないような遠い場所に……ひとりぼっちでね……」

ティファ
「そんな……!!」

シド
「チ……ひでえ話だ」

ケット・シー
「あんまりやなぁ……」

ティファ
「クラウド……」

ドクター
「コホン! わたしたちはちょっと席をはずすとしようか」
「さあ、君たちも、一緒に……。外で待っていよう」

<ティファ、クラウド以外、全員退出する>

 

ティファ
「どうして……? どうして、こんなことに……!」
「おねがい、クラウド……。こたえてよ……」
「ちゃんと私のこと見てるって 私の声が聞こえるって……言ってよ、ねえ……」

<クラウドはただ、しきりに首を上下に振っているだけで、何も反応はない>

ティファ
「あなたとの思い出を信じたくて ここまで来たのに……」
「こんなの、ないよ……! ひどすぎるよ……」
「ああ、クラウド……! 私……」

 

<外では…>

シド
「なあ、先生さんよ。ほんとうのところを教えてくれよ」
「クラウドのヤツはどうなんだ? ちゃんと元にもどるのか?」

ドクター
「くりかえすが彼は重度の魔晄中毒だ。あそこまでひどいのは、わたしも見たことがない……」
「魔晄エネルギー内に潜むぼうだいな知識の量……。それがいっぺんに彼の頭の中に流れこんだんだろう……」
「ふつうの人間にはたえきれるものじゃない……。生きているだけでも、きせきだ!」

シド
「ムリねえかあ……。ライフストリームに落ちてここまで流されて来たんじゃなあ」

ドクター
「しかし、どんなところにも希望の光はある。あきらめては、いけない」
「いいかい、君たちが希望をすててしまったら……いったい彼はどこへ帰ればいいというのかね?」

シド
「……。希望か……」
「たしかにいま、オレたちに残されてるのは、そいつだけかもしれねえなあ……」

<そこへ、ティファが来る>

ティファ
「………」

シド
「だいじょうぶか?」

ティファ
「ええ……。心配かけて、ごめんなさい。
「それで……ちょっとみんなに話があるんだけど……」

<また再び治療所へ>

ティファ
「話っていうのは、ほかでもない クラウドのことなんだけど……」
「私……彼のそばにいてあげたいの……」

シド
「ああ、わかってるって。なにも言うねぇ」

ケット・シー
「ティファさんがかんびょうしてくれるんやったら、クラウドさんと代わってほしいくらいですわ」

ティファ
「ゴメンね、みんな……。こんな時に……」

シド
「いいってことよ。オレ様も、また顔を出すからよ」

ケット・シー
「クラウドさん、はよようなるとええのにな」

ティファ
「うん……」

シド
「よし、それじゃオレ様のハイウインドにもどるとするか」

 

<一同、ハイウインドに戻る>

バレット
「さ〜て、どうするよっ! オレたちに出来ることはなんだ?」
「ん〜っ? なんかねえのか?」
「クラウドの回復を待つなんてのはナシにしてくれよな」

ケット・シー
「あの〜、情報があるんですけど」

バレット
「おう! 逆スパイか?」

ケット・シー
「はぁ……もう、開きなおりましたわ」
「ガハハハとキャハハのふたりが なんや、やらかすようです」
「盗み聞きでも、しましょか」

 

<盗聴機かなんかで、神羅ビル会議室66階会議室の会話が聞こえる>

ルーファウス
「さて……我々はふたつの課題を抱えている」
「1 メテオの破壊 2 北の大空洞のバリアを取り除き セフィロスを倒す 」
「何か作戦は?」

【ハイデッカー】
「ガハハハハハ! すでに最初の課題はクリアも同然!」
「メテオはまもなくコッパミジンですな!」
「そのための作戦はすでに実行に移しておるのです。それは各地のヒュージマテリアの回収なのです」

ルーファウス
「ほう……」

スカーレット
「ヒュージマテリアは魔晄炉内で圧縮されて生成される 高度に集積された特別なマテリア」
「そこから引き出されるエネルギーは 通常のマテリアの330超倍!」
「キャハハハ! すごいでしょ!」
「そのヒュージマテリアを一同に集めてメテオにぶつけるの」
「そりゃあもう大爆発!! メテオなんか文字どおり打ちくだいちゃうってわけよ」

ルーファウス
「メテオにぶつける? 我々の技術で可能なのか?」

スカーレット
「それはご心配なく!」
「それよりも、まずは各地のヒュージマテリアを回収すること」

ハイデッカー
「すでにニブルヘイムは回収終了。残るはコレルとコンドルフォート」
「コレルはすでに軍隊を向かわせております」
「ガハハハハハ!」

 

バレット
「コレルだと〜!!」
「これ以上コレルをどうしようってんだ!」

レッド13
「それにヒュージマテリア……」
「大きなマテリアのことでしょ? オイラ、聞いたことがあるんだ」
「えっと、オイラたちの小さなマテリアを大きなマテリアに近づけると何かがおこるはずだよ、きっと」
「だからオイラたちがマテリアの力を借りて戦いを続けるのなら……」

バレット
「ヒュージマテリアを神羅に渡すわけにはいかねえ!」
「それによ、クラウドが帰ってきたら ヒュージマテリア見せてよ びっくりさせてやろうぜ」

ケット・シー
「なぁ〜んや、バレットさん」
「なんやかんや、言うても クラウドさんが帰ってきはったらええなと思ってはるんや」

バレット
「いいじゃねえか、そんなことはよ。それより、なんだ……」
「団体行動にはリーダーが必要だ」
「リーダーはオレだ!」
「そう言いてえところだが オレはリーダーには向いてねえ」
「最近気づいたんだけどよ」
「んなわけでよ……」

シド
「ZZZZZZZZ……」
「ZZZZ……?」
「おっ!? な、なんでい!」

バレット
「あんたがリーダーに決まった」

シド
「そんな面倒なことはイヤだぜ」

バレット
「これからの戦いには あんたと、あんたのこの飛空艇ハイウインドが必要なんだ」
「これは星を救う船だぜ。その大切な船を仕切ってるのは誰だ? あんただろ?」
「だからオレたちのリーダーは シド、あんたしか考えられねえ」

シド
「へ……星を救う船か。……ちょっと熱いじゃねえか」
「今のはハートにズンと来たぜ」
「オレ様も男だ!」
「やったろうじゃねえか! オレ様についてきやがれ!」

バレット
「ということで最初の仕事だ」
「オペレーション・ルームがあんたを待ってるぜ!」

シド
「おう!!」

 

バレット
「おい! シド!」
「準備ができしだい【コレル魔晄炉】へ出発だ! 急げよ、リーダーさん!」

ユフィ
「シド……パシリ?」

 

ユフィ
「かわいいユフィちゃんに話しかけたい気持ちはわかるけどさ」
「悪いんだけど、ほっといて。アタシはね、船は……ウップ!」

 

【クルーA】
「シドさんごくろうさまです!」

<パーティー組替え:シド・ユフィ・ヴィンセント>

 

見習いパイロット(LV6)
「あわ! いくですか?」

<選択肢:「いく」or「いかない」→「いく」を選択>

見習いパイロット(LV6)
「あわ! いきま〜す!」

 

 

<ミディール>

【住民A】
「しかし、よう助かったもんじゃ。はこびこまれてきたのを見たときは こりゃあかんと思うたのに」
「きっとあの兄ちゃんにはごっつい強い守り神はんが ついとってくだはるんちゃうか」

 

【住民B】
「どうじゃ、兄ちゃんのぐあいは? かわいそうにのう。よほどつらいめにおうたんじゃろうになあ……」
「はやくようなると、ええのう。こんな時だからこそ、さいごまであきらめずになあ」

 

<治療所>

【ナース】
「あら、こんにちわ。彼女、いつも彼につきっきりよ。よっぽど大切な人なのね」
「いい、たとえどんな時でも希望をすてちゃダメ。彼女みたいに、強くならなきゃ」
「ま、それはそれとして…… あなたたちも、顔色わるいわね。すこしここで休んでいきなさい」

<半ば強引に仮眠をとらされる>

【ナース】
「オッケー、バッチリよ! それじゃ、気をつけてね」

 

ドクター
「やあ、君たちか……。残念だが、友人の容体は相変わらずだよ……」
「あきらめずに気長に待つんだ。こういうことは、時間がかんじんだよ、時間が……。うまいワインとおんなじでな」

 

ティファ
「クラウド……ぜんぜんよくならないの……」
「バカだな、私……。クラウドに、なにをしてあげられると思ってたんだろ……」

クラウド
「う……あ……ああ」
「……。俺……。ナンバー……いくつ?」
「う……ああ……?」
「百億の……鏡のかけら……小さな……ともしび……」
「とらわれた……天使の……うた声……。……ゼノ……ギアス……」

 

 

<コレル魔晄炉>

兵士
「きさまたちは!」

<戦闘:親衛隊員A&B>

<親衛隊員A&Bを撃破>

<戦闘終了>

シド
「間一髪セーフってトコか!」

ヴィンセント
「!!」

<すると、ヒュージマテリアを積んだ列車が魔晄炉から走り出す>

シド
「ほ〜お! 列車でヒュージマテリアを持ち逃げってすんぽうかい」

ユフィ
「ど〜すんだよ〜! ヒュージマテリア!」

ヴィンセント
「……追うか?」

シド
「おいおい、オレ様を誰だと思ってんだ?」
「天下のシド様だぜ! ま、オレ様にまかしとけって!」

<シド、魔晄炉内に入り、別の列車を起動させる>

シド
「おらおらおら〜ッ!」

 

ユフィ
「オジさん、やるじゃん。こんなモンまで動かすなんて!」

シド
「いや! よくは、わからねえ!」

ユフィ
「え〜ッ!? マジで〜!?」

シド
「心配いらね〜って! この手のモンは気合だ!」
「レバーは左右に2本か……」
「なるほど、左右交互にレバーを上下すりゃいいんだな!」
「敵さんのスピードじゃ 北コレルまで10分ってとこだな」
「とばすぜ! しっかり、つかまってな!!」

 

<敵の列車にようやく追いつく>

シド
「おっしゃ! とびうつるぜ!!」

 

<順々に敵を倒し、操縦席のもとへ>

 

兵士
「ゲッ! き、きさまら!」

シド
「さ〜てと、おとなしくヒュージマテリアをわたしな!」

兵士
「クッ……」
「うおお〜!」

<戦闘:親衛隊員>

<親衛隊員を撃破>

<戦闘終了>

シド
「このシド様に向かって来るたあいい度胸だ!」
「おまえのことは忘れないぜ……」

ユフィ
「ヒュージマテリアどころかアタシたちも、ヤバいって!」

ヴィンセント
「ブレーキをたのむ。リーダーさん」

シド
「わ〜かってらあ! やいのやいの、さわぐなって! このままじゃ、北コレルにつっこんじまう!!」
「さ〜てと……交互に入れると加速なら……」
「両方のレバーを同時に上か下に入れりゃブレーキだな!」

 

ヴィンセント
「ぎゃ、逆じゃないのか?」

ユフィ
「加速してど〜すんのよ〜ッ!」

シド
「チッ! 反対かよ! 見てろ、今度こそ!」

<さらに加速する…>

ユフィ
「ふざけろ! オヤジ〜ッ!!」

ヴィンセント
「……!!」

シド
「ク……ソったれえ!!」

<シド、右レバーを思いっきり下に入れる。→北コレル寸前にブレーキがかかり、停止する>

<シド、『ヒュージマテリア』を手に入れる>

 

【住人A】
「あんたたちだろ 神羅の列車を止めてくれたのは?」
「また神羅の手でオレたちの生活がぶち壊されるところだったぜ……」
「ガラクタだらけでも この土地はオレたちの大切な故郷なんだ」

【住人B】
「メテオがなんだってんだい! オレたちゃ炭坑夫なんだぜ」
「長〜いトンネルをほって メテオから逃げのびてやらあ!」

【住人A】
「あっ、そうだ!」
「お〜い、ボウズ! 神羅と戦う正義の味方に渡すものがあるんだろ?」

【ボウズ】
「イドの中からひろい上げたんだ。きっとスゴ〜イ石だよ!!」

<シド、『アルテマ』のマテリアを受け取る>

【住人A】
「そうとうキツイ戦いだったんだろ? 体じゅう傷だらけじゃねぇか」
「宿屋のオヤジに言っておいたから 今日はタダで休んでいきな」

 

 

<コンドルフォート>

【老人】
「いいところへ来てくれた。神羅がやり方を変えてくるぞ」
「どうやら、魔晄炉を破壊して中からマテリアを取り出すつもりらしい」

ユフィ
「ここで、負けちゃ せっかくのマテリアがパーだよ」

ヴィンセント
「ここは、守らなければ」

シド
「ち! ここもかよ」

 

【若者】
「どうやら事態が変わったらしい。奴らこれで終わりにする気らしい。これに負けるとやばいぞ」
「おれたちの明日は君たちにたくす。たのんだぞ」
「もう準備はいいかい?」

<選択肢:「まだ準備ができていない」or「準備ができている」or「説明を聞きたい」→「準備ができている」を選択>

【若者】
「これで、全ての決着がつく。敵も、いままでにない数だ」

 

<シミュレーションバトル開始>

<敵が潜入>

<シミュレーションバトル失敗>

 

【若者】
「しまった! 入りこんできたぞ! 君たち、たのんだよ」

<戦闘:CMD.グランドホーン>

<CMD.グランドホーンを撃破>

<戦闘終了>

 

【若者】
「やったぞ! すごいよ、ありがとう! これでもう神羅も来ないだろう」
「う、うわぁ……」

<すると、卵が赤い光を放ち、割れる。→一瞬フェニックスが映し出され、コンドルが落っこちる>

【若者】
「い、今の光は…… コンドルが…… タマゴが……」
「は! す、すまないが そこの扉から出て 確認してくれないか」

 

<卵からひながかえり、翼を広げ、飛んでいく>

 

【若者】
「行ってしまったな」
「親父にも報告しておいてくれよ」

 

【老人】
「みなさん、ありがとう。本当にありがとう」
「差し上げられるものは、何もないのだが いつでも泊まれるようにしておくから 使ってくれ」
「そうそう、それと言い忘れていたことが少し……」

<シド、『ヒュージマテリア』を受け取る>

シド
「あん? これがどうした?」

ユフィ
「お〜っし! マテリアだ」

ヴィンセント
「これは……」

【老人】
「実は、これがあの魔晄炉の中にあったマテリアなのですよ」

シド
「つうことはよ オレ様たちゃ、何のために戦ったんだ?」

【老人】
「私たちが守っていただいたのは魔晄炉などではなく コンドルの生命の営みですよ」
「あの魔晄炉を建設する時には私たちも手伝わされたのです。ですから、魔晄炉内のことは知っていました」
「いつかこういう時がくると思って 神羅がいなくなったあと 忍びこんで、マテリアを持ち出しておいたのです」
「だますつもりでは、なかったのですが 結果的にはそうなってしまいましたね。申し訳ありません」

シド
「そんなこたぁ、もういいよ。とりあえずは、生きてるからな」

【老人】
「そうですか。そう言ってもらえると…… 本当にありがとうございます」

シド
「神羅が狙う、ヒュージマテリア…… あとはジュノンの海底魔晄炉のみ、ってか?」

ユフィ
「先まわりして止めなきゃ……」

シド
「でもよ、いちいちオレ様たちがジャマするからよ、神羅だって少しは警戒してるはずだぜ」
「ここは、ちっとばかり間をおいて そのあいだに、アイツのところへ行ってみねえか?」

ユフィ
「クラウドだよね……」

シド
「ああ、それにティファもぶっ倒れちまってんじゃねえかと心配だしよ」
「で、様子を見に行ってみねえか? 【ミディール】へよ!」

 

 

<ミディール>

【おじいさん】
「ほい、ここはミディール。のどこかな温泉村……と言いたいところじゃが……」
「最近どうも海がさわがしいんじゃ。またライフストロンガーちゅうのが 海底まであばれとるんじゃろうて」
「星も怒っとるのかもしれんのう。いままでわしらは、この星にやりたいほうだいじゃったからなあ」

 

<治療所>

【ナース】
「彼女、最近さすがにつかれがみえてきたみたいだけど……だいじょうぶかしら?」
「ぜんぜん変化がないなかで それでもがんばりつづけるのって けっこうしんどいのよね」
「このままじゃ、彼女の方までおかしくなっちゃうんじゃないかしら……」
「ま、それはそれとして…… あなたたちも、顔色わるいわね。すこしここで休んでいきなさい」

<半ば強引に仮眠をとらされる>

【ナース】
「オッケー、バッチリよ! それじゃ、気をつけてね」

 

ティファ
「……ダメだわ……。クラウド、ぜんぜんよくならないの」
「私、どうしたらいいのか……。もしクラウドが、このまま一生 なおらなかったら……?」

<すると、突然地震が起こり始める>

ティファ
「キャッ!?」

クラウド
「……ヤツらが……ヤツらが……来る……!!」

シド
「なんだってえ、クラウド!?」

クラウド
「う……ああ……?」

シド
「ちくしょー。いったいどーなってやがんだ!?」

ティファ
「ま、まさか……これって……!?」

 

【ナース】
「キャーッ! わ、わたし、ダメなのよ、地震!!」

ドクター
「こ、こりゃ、いかん!! でかいぞ!」

 

<シド一行、外へ出る>

シド
「な、なんだ、こりゃあ……!?」
「地下のライフストリームが地表に吹き出すってえのか!?」
「おい、ありゃあ……!? やべえぞ、こりゃ……!!」

<そこへ、ティファが駆けつける>

ティファ
「シド……!? どうしたの!?」

シド
「な、なんでもねえ!! クラウドと一緒に、なかにいろ!!」

ティファ
「でも……!?」

シド
「へッ、心配すんねえ。このオレ様が、そう簡単にくたばってたまるかってんだ」

ティファ
「気をつけて……!」

 

シド
「ようし、行くぜ! めにもの見せてやらあ!!」

 

<上空では、ウェポン(アルテマウェポン)が飛びまわっている>

シド
「ちくしょー!! ウェポンの野郎めが!!」
「よりによって、こんな時にあらわれやがって……!」
「さあ、来やがれ! こんちくしょーめ!!」

<戦闘:アルテマウェポン>

<アルテマウェポン、途中で飛び去る>

<戦闘終了>

シド
「ちくしょーめ! 逃げるってのかよ」

 

<アルテマウェポン、逃走>

 

ユフィ
「あいつ、いつか絶対 ぶっとばしてやるからなあ!」

ヴィンセント
「ライフストリームの方も おさまったようだな」

<再度、地震が起こる>

シド
「ち、まさか……!!」
「こ、こりゃ、やべえ……! ストリーム本流の吹き上げか!?」
「さっきまでのヤツなんかくらべもんにならねえくらい どでかいのが来るぞ!!」
「ダメだ!! 逃げろッ……!!」

ユフィ
「でも、ティファとクラウドが……!?」

シド
「バカ野郎!! ひとのこと心配してる場合か!? いつストリームが吹き出すか……」
「うわっ!!」
「時間がない、急げっ!!」
「ティファ!! クラウド!! 逃げろおおおっ!!」

 

ティファ
「なんかマズイよ……。ユレが、どんどんひどくなってくる」
「ちょっと待ってて、クラウド」

<ティファ、隣へ>

ティファ
「先生! ここにいるより どこか外へ逃げた方が……?」

ドクター
「うむ……。開けた場所へ避難した方が安全かも知れんな」

<ティファ、再びクラウドのもとへ>

ティファ
「なにも心配しなくていいのよ クラウド……」
「私がきっと、安全なところまで連れていってあげる!」

ドクター
「いかん! 家がもたんぞ!! 急ぎたまえ!」

ティファ
「はい!」
「いい、クラウド……? 行くわよ!!」

 

<ティファ、車イスを押しながら外へ出て、脱出を試みるが、地割れが起きて、あっけなく地の底へ落ちてしまう。→ライフストリームへ>

 

ティファ
「こ、ここは……? どうなったの、私……?」
「クラウドは……!? クラウドは、どこ!?」

<ティファ、辺りを見渡すが、真っ暗である>

ティファ
「え……なに……? だれ……?」
「だれなの……? 聞こえないよ……」
「ちょっと、待って……! 私、そんなの、知らない!」
「ちがう、私じゃないよ……! 私、そんなこと、しない!!」
「いやッ、やめて……!! なかに入って来ないで!!」
「だれか、助けて……! おねがい……!!」
「助けて、クラウドッ!!」
「いやあああああッ……!!」

 

<するとティファ、“別の世界”に降り立つ>

ティファ
「………。ここは……?」

<ティファ、上に浮かんでいるクラウド(半透明)を見つける>

ティファ
「クラウド!?」
「どうしたの、クラウド……!? いったい、これは……!?」

<まわりに3つの道がわかれていて、それぞれに別のクラウドが座っているのにも気づく>

【ティファ】
「ここは、あなたの夢のなか……? ……それとも……あなたの……意識なの……?」

ティファ
「さがしてるのね? クラウド……自分を……」
「……手伝うよ、私も。本当のあなたをとりもどすため いっしょに、がんばろ!」
「でも……どうすれば……?」

 

【クラウドA】
「ニブルヘイムの門…… 5年前、セフィロスとともに この門をくぐり……」
「そうして……すべてがはじまった……」

<クラウドA、立ちたがる>

ティファ
「通じているの……ニブルヘイムに……?」
「そうね……。たしかに そこからはじめるのが一番なのかもしれない……」
「行ってみましょう、クラウド。つらいかもしれないけど……。私がついてるから……」

 

<ニブルヘイムへ>

 

ティファ
「ほら……クラウド」
「給水塔がある……」
「おじいさんの宿屋もあるね」
「村で1台きりのトラック。私たちが子供のころからここにあったんだよね?」
「これがあなたの記憶の中のニブルヘイムなのね?」
「私のニブルヘイムと同じ。だからここは……私たちのニブルヘイムだね」

<クラウドA、座って現れる>

ティファ
「5年前……ここにふたりのソルジャーがやって来た……」
「セフィロスと……若くて陽気なソルジャー」
「その時のようす……もう一度教えて?」

<あの時の光景が映し出される>

セフィロス
「どんな気分なんだ?」
「ひさしぶりの故郷なんだろ?」
「どんな気分がするものなんだ?」
「オレには故郷がないから わからないんだ……」

クラウド
「ええと……両親は?」

セフィロス
「母の名はジェノバ」
「オレを生んですぐに死んだ。父は……」
「オレは何を話してるんだ……」
「さあ、行こうか」

 

ティファ
「5年前……私はこの時初めて本物のセフィロスを見た」
「この人が……英雄セフィロス」
「クラウドがあこがれていた最高のソルジャー、セフィロス」
「でもね、正直に言うと なんて冷たそうな人、って思ったの」
「イヤな予感がしたの、覚えてるわ」

<真ん中のソルジャーには、クラウドがいる>

ティファ
「ちがうの、クラウド」
「言葉にすると……恐ろしいことになりそうでずっと隠してた」
「でも、今は隠さずに言うね」
「あなたはいなかった。クラウド、5年前、あなたはニブルヘイムには来なかったのよ」
「私……待ってたのよ。でも、クラウドは……来なかった」
「あの時派遣されてきたのは セフィロスともう1人……」

 

セフィロス
「さあ、行こうか」

<セフィロスに続いたのは、黒髪の青年(ザックス)であった>

 

<光景が、もとに戻る>

【クラウドA】
「セフィロスとともにニブルヘイムに出向いたソルジャーは クラウドでは……なかった……?」

ティファ
「私には……もう、なにも言えない……」
「答えはあなたが、自分自身で見つけなきゃ……」
「それが見つけられないと……あなたは……」
「急がないで、クラウド。ゆっくり……すこしずつでいいの。ね?」

 

<クラウドB、立ち上がる>

【クラウドB】
「星空の給水塔……。あの夜のふたりの約束も……。いつわりの記憶でしかないとしたら?」

ティファ
「あせっちゃダメ、クラウド……。答えをいそいで、自分を追いつめないで」
「たくさんの小さな想いをたしかめながら もどって行けばいいのよ……。ゆっくり……すこしずつね……」
「そう……たとえば、あの夜空の満天の星たち……」

 

<あの星空の下の給水塔へ>

 

ティファ
「最初から……ね?」
「クラウド、思い出して」

<あの時の二人が映し出される>

ティファ
「そう、私、この服を着てた」
「あ……そうだったね。クラウド、背、低かったんだね」
「……かわいいねぇ」
「いつかセフィロスが言ってたけど……」
「クラウドは私の話にあわせて この記憶をつくりだしたって言ってたけど……」
「この星空は、クラウドが自分で考えた……ううん、思い出したのよ」
「星がとってもきれいな夜、クラウドと私。ふたり、給水塔でお話した・・・・・・」
「だから私は、どんなときでも あなたは本当のクラウドだって思っていたの」
「私はあなたがニブルヘイムのクラウドだって信じてる……」
「でも、あなた自身は信じていない……」
「この記憶だけじゃ足りないよね」

 

<光景が、もとに戻る>

ティファ
「ねえ、クラウド、それなら…… ほかの記憶は?」
「ううん、記憶じゃない」
「記憶って、頭の中から 無理矢理ひっぱりださなくちゃならないでしょ?」
「だから間違ってたり、カタチが変わっていたり……」
「でも、胸の奥にねむる思い出はちがうわ……」
「きっとそれは、にせものなんかじゃない。もしそんな思い出を、よびさますことができれば……」
「そうだ! なにかしら私に関係のある思い出は、どう?」
「私がなにか言って、そのことをあなたが思い出すんじゃなくて……」
「クラウドがなにか言って、もし私もそのことをおぼえていれば…… それが、あなたと私の思い出……」
「ねえ、なにか話して。なんでもいいから、あなたにとって 大切な思い出を……」
「そういえば、クラウドはどうしてソルジャーになりたいって考えたの?」
「私には、あなたが突然決心したように思えたんだけど……」

【クラウド】
『……悔しかった。……認めてほしかったんだ』

【クラウドB】
「……悔しかった。……認めてほしかったんだ」
「強くなれば 認めてもらえる、きっと……」

ティファ
「認めてほしい……? ……誰に?」

【クラウド】
『……誰に、だって? ……わかるだろ? ……ティファに……だよ』

【クラウドB】
「ティファに……」

ティファ
「……私? どうして!?」

【謎の声】
「ティファ……忘れちゃったの……あの時のこと?」

<後ろから声が聞こえてきて、ティファ、振り返る>

ティファ
「あなたは……」

<“謎の声”の正体は、“幼少のクラウド”であった>

ティファ
「ごめんなさい……。なんのこと、言ってるの?」

【幼少のクラウド】
「ううん……いいんだ。ティファ、あの時は大変だったしね」
「自分のことで手一杯だったから あの時のおれのことなんか おぼえてなくて当たり前だよ」

ティファ
「……あの時?」

【幼少のクラウド】
「おれにとっては大切な…… 悔しかったけど……すごく大切な思い出なんだ……」
「……行ってみる?」

<幼少のクラウド、クラウドCのもとへ>

【クラウドB】
「星空の約束……。しかしそれさえも ティファの想いによってうみだされた幻想なのだとしたら……?」

 

【クラウドC】
「…………ふうじこめられた ひそかな……ねがい……」
「大切な想いは……だれにも知られることなく……」

 

【幼少のクラウド】
「このまどがどこに通じているか わかる、ティファ?」
「それじゃ……行くよ」

 

<ティファの部屋へ>

 

ティファ
「私の部屋?」

クラウド
「俺、この日、初めてここに来たんだ」

ティファ
「そう……だった?」

クラウド
「いつも外から見上げてるだけだった」

<あの日の光景が映し出される…>

【とりまきの子供A】
「おい、見ろよ!」

<窓からのぞく>

【とりまきの子供A】
「クラウドが来るぞ!」
「あいつ入ってくる気かな?」

 

ティファ
「この日、クラウドが初めて私の部屋に?」
「……そうだったよね」
「家は近所なのに、私……クラウドのこと あまり知らなかったんだよね」
「ずーっと小さなころから仲良くしてたと思ってたのに……」
「そういえば……クラウドが私の部屋にいる風景って記憶に……ない」
「いっしょに遊んだ記憶も……ない。私のクラウドとの思い出は いつでも星空の給水塔が始まり……」

【幼少のクラウド】
「ティファはね、いつでもこの仲良し3人組といっしょだった」

ティファ
「……そうだったね」

【幼少のクラウド】
「俺は……みんなバカだと思っていた」

ティファ
「えっ!?」

【幼少のクラウド】
「いつもどうでもいいようなことでケラケラ笑っててさ、子供っぽかった」

ティファ
「だって、子供だったんだもん」

【幼少のクラウド】
「……わかってる。バカは俺なんだ」
「本当はみんなといっしょに遊びたいのに どうしても、仲間に入れてって言えなかった」
「そのうちさ……俺はみんなとちがうんだ……」
「あんな子供っぽいヤツらとはちがうんだって思うようになったんだ」
「でも……もしかしたら」

<するとクラウドCから、本体が分裂する>

【クラウド】
『もしかしたら 声をかけてもらえるかもしれない』
『そう考えてみんなのまわりをうろついていた……』

【幼少のクラウド】
「どうしようもなくひねくれてた。そして……弱かった」

【クラウド】
『給水塔にティファを呼び出したあの夜も 俺は考えていた……』
『ティファはきっと来てくれない…… こんな俺のことなんか嫌ってるって』

ティファ
「そう……あのときは突然だったね。私も……ちょっとビックリした」
「でもね……」
「たしかに私たちはそれほど仲良しじゃなかったけど……」
「クラウドが村を出てからは あなたのこと、ほんとによく考えたのよ」
「クラウドはどうしてるかな?」
「クラウドはソルジャーになれたのかなって」
「クラウドの記事、のってるかもしれないから 新聞だって読むようになったの」

【幼少のクラウド】
「ありがとう、ティファ」
「あとで、こいつに言ってやって。きっとよろこぶよ」

ティファ
「うん!」
「あれっ?」
「ねえ、この日、何があったの? 何か特別な日?」

【幼少のクラウド】
「この日はね……」

【クラウド】
『ティファのお母さんが……』

ティファ
「ママが……死んじゃった日……」

 

<再度、あの日の光景へ>

ティファ
「ママに……会いたい……」

<(幼少の)ティファ、家を飛び出し、ニブル山へ>

ティファ
「あの山の向こう……何があるのかな?」

【とりまきの子供A】
「ニブル山はこわいよ。何人も人が死んでるからね」

【とりまきの子供B】
「生きては越えられない山……」

ティファ
「じゃあ、死んだ人は?」
「ママは山を越えていっちゃったの?」
「私、行ってみる!」

<三人のとりまきのうち、二人はしぶしぶ着いていく。→(幼少の)クラウドも密かに着いていく。→橋のあたりで、二人が逃げるが、クラウドはとことこティファの後を着ける。→だが…>

 

【クラウド】
『どこをどう歩いたのか 覚えていないんだ』
『ティファが足をふみ外して 俺はあわててかけ寄って でも間に合わなかった』
『ふたりとも……ガケから落ちたんだ』
『この時はヒザすりむいただけで すんだけど……』

 

ティファパパ
「クラウド! どうしてこんなところへティファを連れだしたりしたんだ!」
「まったく! おまえが何を考えてるのかぜんぜんわからん!」
「ティファにもしものことがあったら どうするつもりだったんだ!!」

 

【クラウド】
『ティファは7日間 意識不明だった』
『死んでしまうかと思った』
『俺がちゃんと助けていれば……』
『悔しかったんだ…… 何もできなかった自分の弱さに腹が立った』
『それからティファがいつも俺を責めているような気がしてさ』
『俺は荒れていった…… 誰かれかまわずケンカをしかけて……』
『そんな時だ。セフィロスのことを知ったのは』
『セフィロスのように強くなりたい。強くなれば、みんな俺のことを……』

 

<光景が、もとに戻る>

【クラウド】
『強くなりさえすれば……ティファだって、俺のこと 認めてくれると……』

ティファ
「そうだったの……、クラウド」
「ゴメンね、クラウド」
「あの時のこと 私がちゃんとおぼえていれば もっと早くに……」

<横のクラウドがかぶりを振る>

【クラウドC】
「ティファのせいじゃないよ。俺のせいだ」

ティファ
「でも、あれは、たしか…… 私たちが8才の時よね!」
「そうよ! 見つけたわ!」
「クラウドは、5年前に創られたんじゃない」
「幼い日の、その思い出はつくりものなんかじゃないもの!」
「クラウド、がんばって! あとすこしよ! 本当のあなたを、つかまえるの!」
「行きましょう、もう一度 ニブルヘイムへ……!」

<クラウドとクラウドCが、ひとつになる>

 

【クラウド】
「真実は、すぐそこにある。もうすぐ答えが、手に入る……」

 

<再び、ニブルヘイムへ>

 

ティファ
「待って、クラウド」
「どこへ? どこへ行くの?」

クラウド
「……魔晄炉……?」
「魔晄炉へ! 5年前の魔晄炉へ!」

 

<ティファがセフィロスに斬られた光景が映し出される>

<そこへ駆けつけたのが、ザックスであった>

ティファ
「あっ! クラウドじゃない!」

クラウド
「ザッ……クス……ザック……ス。ザックス……」

ティファ
「思い出したのね!!」
「そうなのよ! セフィロスとニブルヘイムに来たのはザックスだったのよ!」
「それじゃ、クラウドはどこにいたの?」

<ザックスがセフィロスに吹っ飛ばされる>

ティファ
「ねえ、クラウド。あなたは……これを見ていた?」

<すると、後からまた駆けつけてくる黒い影が…>

クラウド
「見て……いた……」

<その黒い影は、ザックスの剣を取り、ジェノバルームへ。→黒い影……神羅の制服を来た兵士が、セフィロスを突き刺す>

セフィロス
「ぐうぉぉ……だ、だれだ」

【兵士B】
「母さんを……ティファを……村を返せ……」
「あんたをそんけいしていたのに……あこがれていたのに……」

 

ティファ
「クラウド!?」

<兵士が、マスクを取ると、それはクラウドであった>

ティファ
「そうだったんだ……」

<あの時の“兵士B”こそ、クラウドだった>

ティファ
「……いっしょにいたのね」

<ティファ、ニブル山のガイドをしていたあの時を思い出す>

ティファ
「私を見ていてくれたのね」

<ニブル魔晄炉の入口で、兵士がティファを守っている所が映し出される>

ティファ
「うん、おぼえてる」
「そっか……クラウドだったんだ」

<突如、トラックの場面(ニブルヘイムに到着する前)に切り替わる>

ザックス
「なあ、クラウド。気分悪いなら、そのマスクとっちゃえば?」

クラウド
「ああ……」

 

クラウド
「そう……これが……俺だ」
「俺、ソルジャーにはなれなかったよ」
「絶対になってやるなんて言って 村を出たくせに……」
「はずかしくて……誰にも会いたくなかった……」

 

セフィロス
「どんな気分なんだ?」
「ひさしぶりの故郷なんだろ?」

<このセリフに、右の兵士は反応する>

 

クラウド
「俺は……」

 

<クラウド、セフィロスを刺し、ティファのもとへ戻ってくる>

 

ティファ
「……来てくれたのね。……約束、守ってくれたのね」
「ピンチの時に ちゃんと来てくれたんだ!」

クラウド
「ごめん……行くのが……少し遅れた……」

ティファ
「いいのよ……クラウド」

 

<セフィロス、よろめきながら現れる>

セフィロス
「おまえごときに……」

<セフィロス、逃げるようにして去る>

ザックス
「クラウド……セフィロスにとどめを……」

<クラウド、セフィロスの後を追う>

クラウド
「セフィロス!!」

<クラウド、セフィロスに刺される>

セフィロス
「ずに……のるな……」

<刺されてもなお、抵抗する>

セフィロス
「そ……んな……ばかな……」

<セフィロス、クラウドになぎ払われ、魔晄炉の地下深くに落とされる…>

 

<光景が、もとに戻る>

ティファ
「クラウド……」

【幼少のクラウド】
「それじゃ……さよならだ、ティファ。また会うために、ね……」

<3人のクラウドが立ち上がる>

ティファ
「……!?」

 

<それぞれ向かい合い、幼少のクラウドを中心にして、一人ずつ重なる。→ひとつになり、上空に浮かんでいるクラウドを呼び寄せ、またひとつに重なる>

ティファ
「クラウド!!」

クラウド
「う……あ、あ……!」
「う……。ティファ……」

ティファ
「ああ、クラウド……! 本当にクラウドなんだね!」

クラウド
「ああ……。ティファ……やっとまた……会えたな……」

ティファ
「バカッ!! みんなに心配かけて!!」

クラウド
「くッ……!」

ティファ
「クラウド!? だいじょうぶ!?」

クラウド
「こ、声が……。ヤツらの……」

ティファ
「そうか……。私たち……ライフストリームの中にいるんだね」
「みんな、待ってるよ」
「帰ろう、クラウド。みんなのところへ……」

クラウド
「ああ、そうだな……。帰ろう、ティファ。一緒に……」

<自力で上まであがる>

 

 

<そして…>

バレット
「おい、だいじょうぶか!? ティファ!?」

ティファ
「う……ううん……?」
「バレット……帰ってきたのね、私……」
「クラウドは……? 彼は、だいじょうぶ?」

バレット
「ああ、心配いらねえ。しぶとい野郎だぜ、まったく」

ティファ
「ね、バレット……私……ライフストリームのなかで ほんとのクラウドを見つけたんだ」
「ううん、私が見つけたんだじゃない。クラウドが……彼が自分自身の力で見つけだしたんだわ……」

バレット
「ああ、わかってる……。うたがったりして悪かったな」
「しかし、おまえにゃ負けたよ。たいした女だぜ、まったく」

ティファ
「人間て、自分のなかに なんてたくさんなものをしまってるんだろう……」
「なんてたくさんのことを忘れてしまえるんだろう……」
「ふしぎだよ……ね…… …………」

<ティファ、眠りにつく>

バレット
「おい、ティファ!? しっかりしろ!!」
「ティファ……!?」

 

 

<一同、ハイウインド内の作戦会議室へ集まる>

クラウド
「みんな……すまなかった。なんて言ったらいいのか……」

レッド13
「もういいよ、クラウド。あやまってばかりだからね」

クラウド
「俺は元ソルジャーなんかじゃない」
「みんなに話した5年前の出来事やソルジャーとしての話は 俺自身が創り出した幻想だったんだ」
「大見栄きって村を出たのにソルジャーになれなかった俺……」
「それをはじた弱い俺は 親友だったザックスから聞いた話……」
「さらに自分で見たことをまぜあわせて幻想の自分を創り出した……」
「そしてその自分を演じ続けていたんだ」

バレット
「幻想かよ……そのわりには強かったじゃねえか」

クラウド
「身体はソルジャーとほとんど同じなんだ」
「宝条のセフィロス・コピー計画というのは 何のことはない、ソルジャーを創るのと同じやり方でしかなかったんだ」
「ソルジャーは魔晄をあびるだけじゃない」
「実は、体内にジェノバ細胞をうめこまれた人間なんだ……」
「良くも悪くも心が強い人間はソルジャーになる。ジェノバのリユニオンも関係ない」
「でも、弱い人間は……俺のように 簡単に自分を見失ってしまう」
「ジェノバ細胞とセフィロスの強い意志。そして俺の弱い心が生み出した人間」
「それがみんなが知っていた俺………クラウドだ」
「……俺は幻想の世界の住人だった」
「でも、もう幻想はいらない…… 俺は俺の現実を生きる」

ティファ
「ひねくれ者のクラウド君ね!」

バレット
「それじゃ今までと変わんねえぜ!」

ケット・シー
「ところでクラウドさん。これからどないするんですか?」
「まさか、船から降りるなんていわんといてや」

クラウド
「……メテオが降ってきてるのは俺のせいだ」
「だから俺に出来ることはなんでもやるつもりなんだ」

バレット
「おう! 星を救う戦い、続けるんだな!」

クラウド
「バレットがよく言ってただろ?」

バレット
「おう、アレだな!」

レッド13
「なになに? わからないよ!」

<三人が一斉に声を出す>

【クラウド】
「俺たちが乗った列車は途中下車はできないんだ!」

【ティファ】
「私たちが乗った列車は途中では降りられない!」

【バレット】
「オレたちが乗っちまった列車はよ! 途中下車はできねえぜ!」

<一同、笑う>

 

【クルーA】
「クラウドさん! お話、感動しちゃいました!」
「自分も弱い人間っすから クラウドさんの気持ち よっくわかりまス!」
「さあ、いつ戦いが始まるかわかりません。準備をどうぞ!」

<パーティー組替え:クラウド・ティファ・バレット>

 

ケット・シー
「あのな、クラウドさん」
「ボクらな、ヒュージマテリア作戦の途中ですのや」
「それでな、さっそくですけど【ジュノン】に【海底魔晄炉】ってありますのや」
「ボクの知ってるかぎり あとはあそこが残ってるだけですねん」
「ってなわけで、行きましょか!」

 

見習いパイロット(LV8)
「い、行くですか?」

<選択肢:「行くです」or「行かないです」→「行くです」を選択>

 

 

 

TO BE CONTINUED....


FF7完全セリフチャート・インデックスへ

TOP